FXで負ける理由といえば色々あると思います。
知識や経験不足、トレード戦略に問題がある、チャンスを待てない(性格的な問題)など。
でも、数ある負ける理由の中で最大というものが「今の状況を把握出来ていない」ということです。
水平線を引いて環境認識ウンタラという話ではなく、水平線に価格が届いた「今の状況」の話です。
「その水平線を抜けるのか反発するのか?」FXを始めた頃の私はそういった場面で結構悩みました。
環境認識は初心者でも出来る!問題はその先…
私がFXを始めたのは日本の証券会社でもレバレッジ400倍で取引出来ていた頃です。
FXの取引が開始されて間もない頃ですから、今で言う環境認識なんて言葉もありませんでした。
そんな中で私は主催者に呼ばれてとあるセミナーを見に行った時の話です。
とあるセミナーの講師の回答
そのセミナーの内容を平たく言うと「環境認識が大事」という話でした。
「水平線を引いてそこまで待ってトレードしましょう。私はそれで勝てました!」という内容で、皆さん素直に頷いて聞いていました。
そして、質問タイムに入った時に参加者の一人が「水平線まで待つのは分かりましたが、そこで抜けるのか反発するのか判断はどうしますか?」と訪ねました。
実際にトレードすると「そこで悩む」と私も思います。
良い質問ですよね。
「波動」と「足型」を分析することで「今」が分かる
私は主催者側に招待されて見に行ったセミナーだったので黙ってましたが、その質問をされた人に「波動と足型」について伝えたかったです。
環境認識は「面」の分析!
環境認識が必要かと聞かれれば必要でしょう。
でも、環境認識はチャートを面で捉えているので、いざトレードポイントに到達した時の判断材料にはなりません。
そういった時の材料になるのは、
- そのポイントに到達するまでの「波動(線)」の状況
- そのポイントに到達した時の「足型(点)」の状況
です。
「波動」の状況とは?
私の場合はエリオット波動論を使いますが、分かりやすい例をあげると
このように抵抗となるレジスタンスに到達した時に値幅観測の数値と一致するなら反発しやすい(少なくても一旦止まる)でしょう。
しかし、レジスタンスに到達したのが仮にA波とすれば、レジスタンスで一旦止まっても続くC波(もしくは第3波)で抜けてしまうでしょう。
そういった想定が波を分析すれば出来ますし、逆に波を分析しないと出来ません。
「足型」の状況とは?
足型とは、ローソク足の足型です。
例えば、レジスタンスを抜けたのに戻ってきて反発する所謂ダマシですが、これも「ダマシなのか?ダマシじゃないのか?」の判断が出来ないと迷うと思います。
その時の判断材料となるのが「足型」です。
ここで説明するには量が多すぎるので別記事にしたいと思いますが、勉強したことが無い人は一度真剣に取り組んだ方が良いです。
丸暗記すると大変なので、コツとしては「なぜそのような形が現れるのだろう?」と価格の推移(投資家の心理状況)を考えながら覚えることをお勧めします。
そうしないと応用が出来ません。
トレーダーとして必ず勉強すべきこと
私がトレードを始めた頃は今のようにネットで簡単に調べられるような環境ではなく、結構お高い書籍を何冊も買い日々検証をするような状況でした。
初めの頃はテクニカルを上手く組み合わせれば勝てると思って色々調べましたが、最終的に辿り着いた答えは「チャート上の目安でしかない」ということです。
主従関係で言えば、テクニカルは従。主になるのは「価格(値動き)」です。
「面・線・点」の分析力を磨くべき
チャート分析は「面・線・点」の視点が必要です。
- 面は「環境認識」
- 線は「波動論」
- 点は「足型」
「環境認識が全て!」「FXはこれだけ覚えておけ!」という人がいますけど、真面目な話それぞれを正しく学んでいないとトレードで悩む場面が出て来ます。
そうならないために「面・線・点」の勉強です。
テクニカルは相場環境によって使えなくなったりしますが「面・線・点」の勉強は普遍的といって良いと思います。
但し波動論は”正しく”勉強することが難しい!?
ただ、波動論については勉強は難しいと思います。
まずエリオット波動論の入門書と言える
こちらも内容が分かりやすいとは言い難いです。
その結果、WEBには間違った解釈で広まっているというのが私の印象です。
エリオット波動論については、当ブログの記事を必ず読んで欲しいと思います。
まとめ
トレードで勝てない理由は人それぞれです。
ただ、今回の記事を読んでチャート分析がしっかり出来ると言い切れる人がどれくらい見えるでしょうか?
もし線や点でチャートが見れていないのであれば、まだ伸び代があるので良かったですね。
ただ、この辺りは上っ面で覚えても効果が薄く「深く理解する必要がある」ところです。
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